本当に徒歩5分で着けますか?
物件広告でよく目にする「駅徒歩5分」「駅徒歩10分」。
でも実際に歩いてみると「思ったより遠い!」と感じたことはありませんか?
その理由は、不動産業界独自の「徒歩分数の計算ルール」にあるのです。
1. 徒歩分数は“80m=1分”で計算される
不動産広告での徒歩時間は、道路距離80mを1分として算出されます。
つまり「徒歩5分」の場合は、駅から400mの距離という意味です。
このルールは国土交通省の「不動産の表示に関する公正競争規約」で決められています。
ただし、これは“直線距離”ではなく、実際に歩く道路距離をもとに計算されます。
2. 実際に歩くと時間がズレる理由
「80m=1分」はあくまで基準値。
現実には、以下の要素で誤差が生まれます。
- 信号待ちは計算に含まれない
- 坂道や階段の負担は考慮されない
- 人通りの多い道でもスムーズに歩く前提
- 歩く速度は1分=80m(時速4.8km)と速めに設定
そのため、特に高齢者や子ども連れにとっては「広告の時間+2〜3分」かかるのが一般的です。
3. 広告でよくある表現の“落とし穴”
- 「徒歩1分」 → 実際は80m以内。信号を渡る必要があればもっと時間がかかる。
- 「駅徒歩圏内」 → 一般的には15分以内を指すが、基準は広告会社によって曖昧。
- 「駅チカ物件」 → 明確な定義はなく、10分でも15分でも使われることがある。
つまり、キャッチコピーに惑わされず、数字を冷静に読み解くことが大切です。
4. 内見時にチェックすべきポイント
駅徒歩の真実を見抜くには、実際に歩いてみるのが一番です。
- 通勤・通学時間帯に歩いてみる
- 坂道や階段の有無を確認する
- 街灯や人通りの有無を夜にチェックする
- 雨の日や荷物があるときを想像する
数字上は「徒歩5分」でも、体感では「徒歩8分」と感じることも珍しくありません。
5. まとめ:数字より体感を信じよう
- 駅徒歩は「80m=1分」の計算式で算出されている
- 信号待ちや坂道は考慮されていないため、実際には時間が伸びる
- 「徒歩1分」「駅チカ」といった表現には明確な定義がない
- 最終判断は「自分の足で歩いた体感」がもっとも正確
物件選びの際は、広告の数字を鵜呑みにせず「実際に歩いて確かめること」が失敗しないコツです。



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